ガス灯の歴史 日本初はいつごろ？

たまに聞く「ガス灯」というもの。

現在ではほとんど
見かけなくなったものですが、
日本初となるといつごろ
使い始めたのでしょうか。


https://ja.wikipedia.org/wiki/
%E3%82%AC%E3%82%B9%E.より引用



西洋式ガス灯を灯した
日本初の場所は
1871年（明治4年）の
大阪市の造幣局でした。

機器の燃料であるガスを
ガス灯にも使う形で、
近隣の街路を明るく照らしたのです。


最初に使われたのは明治4年ですが、
日本産ではありませんでした。

国産ガス灯の日本初は
翌年の明治5年の9月1日、
実業家の高島嘉右衛門と
フランス人技師のプレグランによって
神奈川県横浜市に誕生しました。


ここからガス灯はさらに広まり、
翌年の1873年には銀座に
ガス灯が灯りました。

・造幣局にて使われたガス灯・

https://ja.wikipedia.org/wiki/
%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%81%AFより引用


◆ガス灯とは？

ガス灯とは
「ガスを燃やすことで光る照明」
のことです。


昔は室内灯としてひろく
使われていましたが、
換気が必要になるため不便になり、
現在では一部の街路灯に使われる
程度になっています。




初期のガス灯は炎をそのまま照明に
当てる形をとっていました。
今でも旧式のストーブなどは
これに構造がよく似ていますね。

しかしストーブならまだしも
照明に使おうとするならこれでは
明るさが不足しています。



そこでガスの放出面積を広げて
扇形に点火させることによって
明るさを増す工夫が
ほどこされました。

このタイプのガス灯は
ガスの噴射口が魚の尾びれに
見えたことから
「魚尾灯」と呼ばれました。




魚尾灯が広まった後に
さらに新しいガス灯も開発されます。

「白熱ガス灯」というタイプで、
ガスマントルを用いたものです。

ガスマントルとは
麻や人絹（絹に似せて加工した糸・布）
に薬液を浸み込ませた物で、
火が付くと灰化が進むとともに
ガスの炎で発光します。

日本では明治27年ごろから
使われ始め、これに伴い魚尾灯は
数を減らしていきました。

現在も使われているガス灯の
ほとんどはこの白熱ガス灯タイプ
となっています。

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◆ガス灯の歴史

「ガス」はおそらくかなり昔から
燃焼させる目的で使われていたと
考えられます。

たとえ詳しい仕組みはわからずとも
燃料として使えるものは使っていたと
考えるのが自然です。



ただ「照明器具」として
正式に開発されたのは1797年の
イギリスにおいてが初となります。

スコットランド人の
ウィリアム・マードック氏が
マンチェスターにてガス灯を
設置したのが始まりと
されています。




日本でも18世紀には
「陰火」（いんか）として
存在はもう判明していて、
明かりとして使われていた
記録が残っています。


本格的に使われ始めたのは
明治時代に入ってからで、
西洋式ガス灯が日本に
普及し始めました。


しかし地方の隅々まで
整備されたかと言うとそこまでは厳しく、
ガスの供給に必要な配管や配線の整備は難しく、
一般家庭の大半は石油ランプという時代でした。




その後はやはり電気媒体の照明が
台頭してくることになり
数を減らしていきます。

しかし戦後には電球の入手が
困難であったために
再びガス灯が使われ始めます。

と思ったのも束の間。
社会が安定し出すと再び電球が
普及し始めたため、ガス灯は
今度こそ姿をほとんど消してしまいます。




https://matome.naver.jp/odai/
2134159202981816401より引用



現在は観光目的や外観保持のために
各地で稀に見かけるのみとなっていますが、
ガス灯普及のために整備された
ガスのインフラはその後も
調理器具や暖房器具の使用に活かされています。


コンロも電化の傾向となっている現在でも、
やっぱりガス火が良い、とガス管のままに
しているお宅も多いのではないでしょうか。





照明というものは人の歴史と
切っても切れないものがあります。
暗闇でも活動を続けられるというのは
ものすごい利点ですからね。


今でこそ衰退しましたが、
人の営みを明るく照らしてくれた
ガス灯には感謝しかありませんね＾＾

タグ：日本初 歴史 ガス灯