石川県の輪島塗とはなにか？その特徴について

高級品として知られる「輪島塗」。
石川県産のこの漆器にはどんな
特徴があるのでしょうか。



輪島塗は石川県輪島市で生産されています。

特徴としては、まず目を引くのがその美しい装飾。
黒地に生える金銀の模様はまさしく芸術品です。

しかしながら輪島塗の本来の特徴は
それらとはちがいます。

何よりも丈夫さ、
頑丈さが輪島塗の特徴なのです。



経年劣化しても補修をすることで
ずっと使い続けることが可能で、
一度手に入れたものを
長く使い続けることができます。


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それを可能としているのが
下記に挙げられる二つの工程。

・珪藻土の粉を下地に使用
・木地のもろい部分を布で補強する「布着せ」

この工程こそが輪島塗の
大きな特徴でもあるのです。



珪藻土とは地元石川県の
小峰山でとれる上質な土。

これを使うことでより
強度を増すことが可能となっています。


雅な美しさももちろん魅力の一つですが、
輪島塗のコンセプトはまず
丈夫さにあるんですね。





室町時代からすでに
珪藻土を用いた特徴のお椀は使われていたらしく、
その歴史の深さがうかがい知れます。


基本は無地だったものが
江戸時代に入り装飾が
ほどこされるようになっていきます。


そのころは高級品というよりは
日用使いの物としての認識が強く、
庶民的なものでした。




時代が下り漆器の需要が減ったことで
各地の職人たちに仕事が無い時代がありました。

そんな中でも輪島塗は生き残っていたので
全国から職人たちが石川県に
集まっていきました。


国中の職人の技が集まったことで
輪島塗の技術もさらに向上。
唯一無二の逸品となっていきます。



1975年に国から「伝統的工芸品」の
指定を受けたことで高級品としての
位置づけがゆるぎないものとなりました。



小さな小物でも良いので何か手に入れ、
末永く使っていきたいものですね＾＾

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