「文学界」に掲載された村上春樹の新作とは [ニュース]
文芸雑誌「文学(學)界」に掲載された
村上春樹さんの新作。
短編の3作が掲載されたのですが
どのような内容なのでしょうか。
◆村上春樹の短編新作
文学界に掲載された新作は
「石のまくらに」「クリーム」
「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」
以上の3作品。いずれも短編小説となっています。
どれも非常に短い作品ですが
村上春樹節が効きまくった存在感抜群の
短編集になっています。
どの新作でも言えるのが主人公は「ぼく」。
これは著者本人を表わしていると
考えられ、村上さんの若い時代の
回想ともとれます。
<スポンサーリンク>
◆村上春樹とノーベル文学賞
村上春樹さんは毎年のように
ノーベル文学賞候補として名前があがりますが
いまのところ受賞には至っていません。
発表前のブックメーカーが行っている
「受賞確率」などの試算には実は
ノーベル賞関係者は一切関与していないので
実際の選考内容はまるでちがうルートを
たどっていてもおかしくないのが実情です。
また2018年のノーベル文学賞の
発表はなんと見送りとなり、
来年の2019年に2年分をは発表することになり
世間がざわつきました。
村上さんのノーベル賞に関していえば、
そもそもノーベル賞は社会的、歴史的に
プラスの面で大きな影響を与えた何かを
表彰するといった面があります。
これは実はエンタメ関連とは相性の良くない
ことのように思えます。
小説をエンタメというと誰かに
怒られそうですが・・・^^;
「世界中で面白いとされている」というのは
ノーベル賞受賞の理由としてはどこか
ちがうのかな、と思うのです。
例えば2016年のボブ・ディラン氏の
授賞理由として
「アメリカの伝統的な歌と詩に新たな
息吹を吹き込んだ」(要約)
とあります。
これは単に「良い歌」以上の
何かを背負っているということが
わかります。
もちろん村上さんの小説でもそれが
行われているとは思うのですが、
ノーベル賞受賞が、一概にファンの多い作品
から選ばれるわけではないということが
わかります。
選考理由はかなり複雑だと思っていた
ほうが気が楽かと思います^^;
もしかしたら来年の受賞者の中に
村上春樹の名があるかもしれません。
すべては選考委員しだい。
賞とは結局そういうものですので、
受賞していないからといって
村上春樹の作品が劣っているなどと
いうことは決してないので
お祭り程度に考えておくとよろしいかと^^
<関連記事>
→村上春樹「海辺のカフカ」その他名言集
コメント 0